お茶室の仕事終わりは雨戸を閉めることです。

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私はこの雨戸に手をかける度に、雨戸を閉てる(たてる)のが日課だった子供の頃を思い出します。

昔、実家の南側の縁側には９枚、西側には５枚と４枚の雨戸があり、

夕方になるとそれを閉めるのが姉と私の仕事でした。

でも、私はこの仕事が大嫌い！
だって夕方は面白いテレビをやってるのに一時中断しなければならないし、怖がりだから暗い所に行きたくないし、冬の縁側は寒いし…

だから、いつも母に言われるまで動きませんでした。

それに南側は１度に９枚出せるけど、西側は５枚と４枚が別れているから、５枚出し終わったあとで、１番暗い所に行って小さな穴に手を入れて４枚出さなくてはならなくて、それが大変でした。

南側を取るか西側を取るか…早い者勝ちで姉と競争…

そんなこんなの雨戸の思い出を懐かしく思うのは茶室の雨戸にこんな錠が付いているからです。

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そうそう。
実家の雨戸にも昔はこんな錠が付いていました。

今ではほとんど見ることもないと思われますが、和の建築の茶室ならではですね。


締め方は、まず縦の細木を上に上げて、その後横の細木を左に動かします。

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鴨居に穴が空けてあって、縦の細木はその中に入るようになっています。

雨戸がきっちり閉ってないと、穴に入らないので、ピッタリ閉めるのが大事です。

ところでこの錠はなんていう名前がついているのでしょう・・・


今まで疑問に思ったこともなかったのですが調べたところ、

どうやら「猿錠」というようです。

初めて聞く名前です。ちっとも知りませんでした🤔

上に動くものを上げ猿、下に動くもの落とし猿というのだそうですが、
なぜ猿とついているのか、明快な答えは見つかりませんでした🐒　　



そういえば家には動物の名前がついているものがいろいろありますね。

犬走り、鴨居、なまこ壁…他にもたくさんあるのでしょうが、建築の知識がないのでこれ以上は浮かびません😅
それぞれどんな由来があるのでしょうか？


和風建築にはたくさんの動物が住んでいるようです🤔

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